受診するべき?“うつ未満”を感じたときに。

「これって、うつなのかな。」

仕事には行けている。
食事もなんとか取れている。
笑える瞬間もある。

「病院に行くほどではない気もする。」

それでも、どこか気持ちが沈みがで、つらい。

「うつ」なんだろうか。

きっと診断名がほしいわけではない。
ただ、この状態がどういうものなのか知りたい。
そして、受診したほうがいいのかどうか、迷っている。

実は、この“迷っている時間”そのものが、とても消耗する。
そして、そんな「うつ」とまでは言えない“うつ未満”について考えたい。

まず、知っておいてほしいこと

心の状態は、白か黒かではありません。

うつ病か、そうでないか。
そのあいだには、グラデーションがあります。

診断はある基準に沿って、
そうであるかそうでないのかをはっきりさせるものです。
それは大切なものですし、必要なときには大きな助けになります。

でも、診断によってあなたが楽になるかどうかは、必ずしも一致しません。

診断がつかなくても、
しんどいものは、しんどいし、

もっと言えば、診断がついてしまうのものしんどい。

診断がつくことによってもっと気を落とす方もいました。

受診を考えたほうがいいサイン

とはいえ、どこからが”やばい”のか、は気になる。
どうだったら”受診をすべき”なのか。

例えば、

  • ほぼ毎日、強い抑うつ気分が2週間以上続いている
  • 睡眠が極端に乱れている(眠れない/過眠)
  • 食欲が大きく落ちている、または増え続けている
  • 自分を強く責め続けてしまう
  • 「消えてしまいたい」という考えが浮かぶ/命を落とす情景をイメージする

こうした状態がある場合は、医療機関への相談を検討したほうが良いサインです。

受診し、お薬によって症状の悪化と長期化を防ぐことができる場合があります。
だから、「負け」でも「アピール」でも決してありません。
適切な支援につながることは、人生において大切な選択です。

そこまでではないけれど、苦しいとき

問題は、そこまで明確ではないときです。

  • なんとなく気力がわかない
  • 休んでいるのに休まらない
  • 休日も心がざわざわしている
  • このままでいいのか不安になる

こうした状態は、診断がつかないこともあります。

でも、だからといって放っておいていいわけでもありません。
むしろそれに気づいているということが、とても大切です。

多くの人がつらいのは、

「受診するほどでもない気がする」
「でもこのまま悪くなったらどうしよう」

という、宙に浮いた状態です。

どうしたらいいかわからない。

その“わからなさ”が、実は最も消耗させます。

受診の前にできること

受診するかどうかを、急いで決めなくて大丈夫です。

その前にできることがあります。

まずは、自分の状態を丁寧に観察すること。

  • 睡眠はどうか
  • 食事はどうか
  • 朝起きたときの感覚はどうか
  • 何がいちばん負担になっているのか

そして、今の自分が少しでも楽になることを選びます。
例えば、

  • うまく仕事を他の人に振る
  • 体の調子が思わしくないので検査を受けるために休む(休めるし、体に異常がないことがわかって安心できる)
  • 有給休暇をとって、仕事から離れる。

それで回復することができる場合もあります。

ただそれが実は難しいこともあります。

そういう場合には、できれば誰かと一緒に整理すること。

例えば、カウンセリング(対話)は、臨床心理学に基づいてあなたの状態を丁寧に見立て、心や体の今の状態について理解します。場合により医療の必要性を提案します。

マインドフルネスは、「今、自分に何が起きているのか」に気づく練習を通して、がんばりすぎず、自分らしく生きる方法を探ることができます。

休むことに罪悪感がある自分。
不安で落ち着かない自分。
がんばり続けている自分。

それに気づくだけで、少しだけ呼吸が深くなります。
まずはYouTubeなどの瞑想ガイドを利用してみてもいいかも知れません。

でも、ひとりで解決するのが難しいときもあります。

そんなときは、対話(カウンセリング)という方法があります。

診断よりも大切なこと

うつ病かどうか。
受診するべきかどうか。

それも大切な問いです。

でも、もっと大切なのは、

今のあなたが、ひとりで抱え込み続けないこと。

「私はいま、どう感じている?」
「何がいちばんつらい?」
「本当は、どうしたい?」

やさしさは、問いから始まります。

答えを急がなくていい。

待つことも、誰かを頼ることも、やさしさです。

ひとりで決めなくていい

受診をするかどうかも、
カウンセリングを受けるかどうかも、
今すぐ決めなくて大丈夫です。

でも、
もう十分ひとりで考え続けたのではないでしょうか。

医療が必要なときは、医療へ。
対話が必要なときは、対話へ。
まずは安心がほしいときは、リラックスする場所へ。

あなたのペースで大丈夫です。

もしこの文章を読んで、

「少し整理してみたいな」

そう感じたなら、
その気持ちを大切にしてみてください。

受診するかどうかを決める前に、
まずは、自分の状態を一緒に見つめる時間を持つこともできます。

それは、特別なことではありません。

ただ、立ち止まる時間です。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

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